コンデンサにプリント配線板の設計・試作から量産までエレクトロニクスパーツを世界の製品にご提供します。



 当連結会計年度(平成28年1月1日~平成28年12月31日) のわが国経済は、米国は緩やかな景気回復を維持しているものの、英国の欧州連合離脱問題や米国新政権への移行、中国及び新興国経済の成長鈍化などから先行き不透明な状況が続いております。

 当社の主要分野である車載関連におきましては、海外においては底堅く需要が推移しているものの、国内における生産の減少及び為替の影響により前期に比べ売上が減少いたしました。

 このような状況の中で当社グループの当連結会計年度の業績は、売上高285億4千2百万円(前期比7.5%減)、営業利益7億9千万円(前期比129.3%増)、経常損失2億8千5百万円(前期は経常損失4億7千7百万円)となり、特別損失に独占禁止法関連損失を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純損失11億4千5百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失19億7千5百万円)となりました。

 当社グループは、利益体質の強化を図り、世界規模の生存競争に勝ち残る成長戦略の加速をおこなってまいります。

 そのために、車載・産業機器・通信関連への注力、高付加価値製品の開発販売強化、高信頼性を維持向上させながらグローバル拠点を拡充、必要リソースを相互活用できる事業提携推進、コスト競争力の強化に取り組んでまいります。

 コンデンサ事業におきましては、欧米電装メーカーの新規受注を獲得したことに加え、重点市場である車載向けに需要が拡大している電解液と導電性高分子を融合した導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサの増産投資を実施し、高付加価値の製品群の拡販に努め、経営資源をコンデンサ事業に集中させ事業の収益拡大を進めてまいります。更に、今後も車載関連需要の成長が見込まれる中国市場での積極的な需要の取り込み、コスト競争力及びサプライチェーンの強化を図るため、車載電装、産業機器向けアルミ電解コンデンサの生産拠点を中国に合弁で設立する資本業務提携を南通江海電容器股份有限公司と締結しております。また、太陽誘電株式会社との資本業務提携においても、同社が販売する電気二重層コンデンサの生産受託や欧州電装メーカーへの一部販売も同社の販売網を経由した販売が開始しております。これらにより、更にグローバル企業として中長期的に企業価値の向上を図ってまいります。

 プリント回路事業におきましては、車の海外生産増加及び車載関連顧客の部品調達における地産地消強化によるマレーシア工場の需要拡大を確実に取り込むとともに、コスト面における生産性改善と合理化を目的とした工場リノベーションが完了したことによるコスト低減効果を更に拡大させる諸施策を実行し、収益の改善を図ってまいります。国内においては、自動車における安全・快適性の追求から搭載が増加している安全運転支援機能や電装化対応並びにパワートレイン系・EV・ハイブリッド向け基板のほか産業機器・医療機器向け製品に注力するとともに、価格競争の激化しているビルドアップ配線板のうち特に採算性の低い製品の受注削減を開始しており、これを確実に進行させるほか、低採算性の受注削減による生産の減少への対応及び更なる合理化を目指し、人員削減を図るとともに国内外工場の生産体制の再編を進めてまいります。あわせて外部コンサルも活用したコスト低減・生産管理体制改善を図ることにより収益改善に取り組んでまいります。これらにより国内工場は付加価値の高い生産分野への絞り込み、海外工場における量産工場としての位置づけを明確にした諸施策を実行してまいります。

 当社グループは、全事業部門にわたりグループの連携を強化し、国際的視野に立った連結一体経営を進めていくとともに、コンプライアンスや環境問題につきましても、企業が果たすべき社会的責任と認識し、積極的に取り組んでまいります。


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