エルナー株式会社

小惑星探査機“はやぶさ”搭載DYNACAP™

小惑星探査機“はやぶさ”の紹介

“はやぶさ”は、JAXA宇宙科学研究本部の「Muses-C(ミューゼスC)」計画により2003年5月9日に打上げられた小惑星探査機であり、小惑星「イトカワ」から表面の物質(サンプル)を地球に持ち帰り、2010年6月13日に無事帰還しました。 “はやぶさ”には、小惑星表面上を飛び跳ね(ホッピング移動)ながら表面地形の情報や温度計測を目的とする小惑星ローバ(小型移動ロボット)“MINERVA(ミネルバ)”に当社電気二重層コンデンサ DYNACAP™が搭載されました。

はやぶさ探査機イメージ と 「ミネルバ」

はやぶさ探査機イメージ と 「ミネルバ」

地球を出発して2年半後の2005年11月に“はやぶさ”は無事に小惑星イトカワに到着し、当社のDYNACAP™を積んだミネルバからは信号が送られ、電源系は正常であったことが確認されております。

当社の電気二重層コンデンサDYNACAP™が過酷な宇宙空間での使用実績を十分積んで動作したことが実証されました。

DYNACAP™(電気二重層コンデンサ)搭載写真

DYNACAP™(電気二重層コンデンサ)搭載写真

電気二重層コンデンサを使用するメリットとして、

  • 充放電を繰り返しても劣化はせず寿命に大きく影響しないため、太陽電池との組み合わせに最適である。
  • 保存温度範囲が広く、-40℃以下から100℃以上といった広い温度範囲の過酷な宇宙での環境において長期の運行を行なった後でも機能を維持することが可能である。
  • 低温でも低抵抗であり、瞬間的に大きい出力を引き出すことができるため太陽電池等のパワー補助電源として最適である。
  • 微小な太陽電池の電力からでも効率よく充電が可能である。

等の点が挙げられ、各種の検証試験を経て搭載に至りました。

DYNACAP™は今後も様々な用途に貢献していきます。